経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-



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あらゆる組織人にオススメ!

本書は製造業をリサーチした骨太の組織論であり、組織運営にかかわるあらゆる人に推奨できる好著だ。現場主義と一概に言うが、たとえば関満博の現場主義を呪物崇拝した実体化とはスタンスを異にする。
評者とすれば、本書のサービス業版を求めたいところ。就業労働者の7割を占める小売・卸・サービス業の組織において「生産性の低さ」が日本産業の問題とされているが、これには多分にバイアスがかかっていると思う。
サービス業アナリストの俊秀・松岡真宏の著作を見るにつけても、おそらく多くのサラリーマンが問題を捉え切れていない(たとえば卸業者の存在ゆえに百貨店の品揃えが豊富であるということ)。『経験からの学習』のサービス業版が求められる所以である。

それはともかく、本書を読むにつけ思い出されたのは、闘病生活も長い伊桜淑親の著作である。
伊桜の著作は復刊を求めたい。伊桜の著作は本物の「ビジネス書」と言い得る稀なケースである。実教出版からいくつか出ていた。
プロフェッショナルの育成への実践的視点

優秀な営業担当者、ITコンサルタント、プロジェクトマネジャーなど中核業務を担うプロフェッショナルの育成は、従来システマチックな育成システムが不十分で、集合教育の他は、現場のOJTと本人の自覚任せというケースがほとんどであろう。
本書は実証的な立場から、経験を通じてプロフェッショナルが育成されるプロセスを分析している。「10年ルール」、「組織風土と経験との相互作用」、「個人的な信念の役割」などが興味深く解明されている。本書が解明した経験の役割を見ると、IT主導の「ナレッジマネジメント」が何故失敗するかについても、納得できる。
本書は、企業はもちろん、大学などでプロフェッショナルを育成する立場の人々に、実践的な示唆を提供してくれる。
経験から学習するメカニズムを解明!

 「何かを学ぶためには、自分で体験する以上に良い方法はない」。
 本書の冒頭で引用されているアインシュタインの言葉である。本書の主張は、この一言に集約されているといっても過言ではない。ただし、単に「経験が重要だ」と言っているのではなく、「経験からの学習」のプロセスを明らかにしているところが本書の大きな意義だと思う。企業における人材育成の重要性は誰もが認識していることだが、具体的にどのようにすればいいのかとなると難しい問題である。本書では、単に「ナレッジ・マネジメントによって情報共有すれば良い」といった表面的な話ではなく、人の「経験」、そして経験から学ぶ力である「信念」に着目し、定量的なデータだけではなく、コンサルタントやプロジェクト・マネジャーの生の声をもとに分析されているところが興味深い。
 これまでブラックボックスだった経験学習のメカニズムを明らかにしたという理論的な貢献だけでなく、企業の人材育成にとっても実践的な示唆を得ることができるので、とても興味深く読むことができる好著だと思います。



同文舘出版
マネジャーのキャリアと学習―コンテクスト・アプローチによる仕事経験分析 (HAKUTO Management)
経験と教育 (講談社学術文庫)
ストーリーテリングが経営を変える―組織変革の新しい鍵
はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために
内部競争のマネジメント―営業組織のイノベーション