生活に役立つ知性の処方箋
カラオケに行く度、ずっと疑問に思っていたことがこの本によって解決されました。 どうして、みんな次から次へとその時々のヒット・ナンバーを歌えるのか?そのエネルギーはどこから来るのか?使い捨てのように流行歌をファッションとして消費していく友人たちの姿に違和感を覚えていました。この違和感を、著者は多数のJポップのヒット曲の歌詞に注目し、丁寧にそこにこめられたメッセージを読み解いています。(現代思想に全くふれたことのない人には、とっつきにくい部分も所々あるとはおもいます。) 現代の若者が躍起になって歌い、聴くJポップの数々は「名曲」かもしれないが、同時に「迷曲」でもあるのだと知ったとき、わたしの違和感の正体が明確になりました。 迷える現代っ子のライフ・スタイルに、生きる勇気を自家発電する方法を示してくれる著書です。
冬弓舎
Jポップの日本語―歌詞論 Jポップの心象風景 (文春新書) 読むJ‐POP―1945‐2004 (朝日文庫) Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書) J-POP進化論―「ヨサホイ節」から「Automatic」へ (平凡社新書 (008))
|